布団巻きの雑記所

特になんかあるわけでもあったりなかったり

大学を卒業して思ったこと、留年して良かったこと。

この度、大学を半年遅れで卒業することになりましたあと半年いても良かったと思うけど。正直なところ「俺って大学卒業出来るのか?」って思っていたので一安心です。ただ、大学に関して失敗続き(3年くらいまで)だったなと思いますので反省会。

 

 

~大学入学まで

自分がいた高校は県の中でもそれなりに知られている進学校でした。自称進学校的な校風(実績はそれなりにある)で積極的な受験指導があったのですが、「より高い偏差値のところへ行け」と言われることが良くありました。今思うと

偏差値が高い=合格する難易度が高い=そこに生徒を入れたら実績になる

ということで僕自身のことなんて何も思っていなかったんだなと思います。現在塾講師をしていますが、このようなことを(塾の上司から)言われることもあり、あまりいい気分はしません。

そんな空間にいたことで偏差値が高い=偉いと感じるようになり、本当に行きたい、やりたい事が出来る場所ではなく(学校にとって)いい大学を(どんな手段を使っても)目指すようになりました。ここで自分に自信を持っていれば…とは思いますがそれはそれで辛かったと思います…あの時本気でHAL東京行こうとしてたし

幸いなことに数学が得意だったので頑張った結果、行けたらいいなという夢でしか思ってなかった、身の丈に合っていない某大学*1理工学部に入ることができました。

 

大学入学後~3年くらいまで

大学に入ってから自分が文系人間だったということに気付きました。文系の学部に行く大半の人がどこかしらのタイミングで理系に向いていないと気付いて、文系の学部を選ぶようになるのですが、そのタイミングが大学に入ってから、数学を本質的に勉強する段階になってからという遅すぎる気付きでした。授業を聞いても頭に入らず、テストも点を取れず、単位をボロボロ落とす(卒業までに15個くらい落としてます)…とモチベーションも落ち、いわゆる燃え尽き症候群になっていました。それも当然なのかもしれませんが、自分自身が大学に入るところまでしか想像しなかった、想像させてもらえませんでした(高校のせいにするつもりはないですが、そんな環境で感化された部分もあったのかなと)。それでもテストは合格しようと必死に勉強しましたが、それが通用したのは2年生まで、それ以降の本質的な内容を理解していないと解けない内容に関しては手も足も出ない状態でした。この段階で問題を解くのが好きだった数学が大嫌いになりました

 

3年~現在くらいまで

この頃になると如何に卒業をするかを考えるようになり、大学院に行くことも諦めていました(どうせついていけないから)。その際になるべく数学の授業を取らず、ゼミにも行かずに卒業したいという理由で歴史系のゼミに行きました(ちなみに学科でそんな人は自分だけ)。そこで僕が学びたかったことは歴史学だったんだと気付き、卒業論文も楽しく書けました。勉強について行けずに単位を落とし、卒業は少し遅れましたが(多分オマケだろうけど)無事に単位を取りきり、無事卒業が出来ました。落単→留年って夢を何度も見てきて、その時々で憂鬱になったり、現実との区別がつかなくなったりしていました。今でも少し実感がないです。

 

反省会

色んな人の意見(親だったり、学校だったり大体学歴厨)に振り回されていい大学に入ることが目標になっていたところ、そこで自分の向き不向き、性格をちゃんと見て大学を決めておかなくてはいけなかったなと思います。その一方でいい大学に受かるために得意科目を活かせる理系を選んだけれど、幸いなことに様々な授業が選べる大学でしたので、自分の好きな勉強を見つけられたことは良かったと思っています。

 

これから大学を目指す人へ

理系限定の話にはなりますが、今の大学だと簡単に卒業とはいかないようになっていると思います。そこで「大学で学ぶレベルの分野の勉強の内容が好きか(これは大学で使う参考書読むと大体わかります)」あるいは「嫌いな分野の勉強も頑張れるか」のどちらかが無いと大変だと思います(レポート提出でどうにかなったり、友人が沢山いる人はそうでもないかもだけど)。文系とは異なり前の授業の積み重ねが多く、ちゃんと勉強していないと大変なことになります。しかしながら、今の進学校や塾業界ではどう大学に送るかを重視していて、どこの学部に行くか、という視点ではほとんど考えておらずそれで安直に得意不得意な科目で決める人が多くいるのではと思います。それから身分相応のところに行くのか無理して一個上のところに行くのかは個人の好みだとは思いますが、「努力をして報われたとしても、その後それ以上の努力を求めてくる」ことが多いのでそれも加味して考えた方が良いと思います。

*1:わかる人にはわかるでしょ